家畜診療所メール

家畜の臨床35年間を終えて

NOSAI広島西部家畜診療所 佐伯支所 正国栄敏

オイルショック、牛肉の自由化、最近では飼料の値上がりと、畜産を取巻く環境は一層厳しい時代です。昭和47年よりNOSAIの家畜診療所に勤めて、多勢の畜産農家と関わってきました。飲んべぇなオヤジ、牛飼いを楽しんでいる人、経営にキューキューしている農家、今も立派に経営をされている人、すでに廃業されてゲートボールに夢中になっている人、悲しいことにすでに亡くなっている人、それぞれの顔が思い出されます。
 牛を診察、治療する獣医師ですが、牛そのものより飼養管理に問題があることがほとんどなので飼養者との信頼関係、コミュニケーションが大事だということをいつも痛感させられました。
 最近の農業政策において、担い手の育成・品目横断的経営安定対策と純粋な農業というものからかけ離れてしまっていると思います。考えが甘いといわれるかもしれませんが、もっと農業を楽しむというか、生産物をつくる喜びを感じながら農作業ができればと思います。
 退職後は、家畜診療所を応援しながらのんびりと農業をしたいなと思っております。団塊の世代の我々が元気を出し、楽しんで農業ができる環境、システムができればと願っています。
 35年間の臨床獣医を終え、今までお世話になった畜産農家に感謝するとともに、関係各位の御支援に心よりお礼申し上げます。
 今後とも家畜診療所をよろしくお願いします。長い間御世話になりありがとうございました。