近年、めまぐるしく変化する農業環境に追随する様相で、農業政策もめまぐるしく変化しています。管内の農家組合員のみなさんが、これからの農業・農政にどのような期待や不安、要望をお持ちなのか・・・今回、管内各地域の組合員300名(任意抽出:回答率74%)に11項目のアンケートを実施。率直なご意見をお寄せいただきました。このアンケートでは合わせてNOSAI西部への要望等もお伺いしました。


《アンケートにお答えいただいたみなさんの概要》

1.ご住所は?

※山県郡は山県西部支所・山県東部支所管内。ほぼ組合管内全域から回答をいただいた。

2.お答えいただいた方の年代は?

※60代以上が7割を占める。管内組合員の高齢化がうかがえる。

3.お答えいただいた方の性別は?

4.あなたの農業形態は?

※種々の農業形態の方から回答をいただけた。


5.これからの農業に対して、どのような予測・期待を持っていますか?(思うものにレ。複数回答可)

※「農地の荒廃は阻止したい(安芸高田60代男性・自農)」、「農地の企業保有を止める必要がある(佐伯区50代男性・専業)など農地保全を求める声がある一方で、「条件の悪い土地は荒れていく(安芸区60代女性・専業)」、「ほ場整備もできない地域なので期待が持てない(安佐北区60代男性・2種)」など集団営農そのものが困難という状況もある。「法人化して大変助かっています(山県70代男性・営集)」、「農業が一番大事な産業という認識が定着する(安芸高田40代男性・2種)」というプラス思考の意見もある。



6.これからの農業に対して、どのような不安を持っていますか?(思うものにレ。複数回答可)

※「宅地化が進み稲作もできなくなる(安佐南60代女性・自農)」、「後継者がいない(安芸高田60代男性・2種)」、「小さい耕地などはコストも高く荒れていく(廿日市70代男性・専業)」や、「獣害が多く、耕作せず荒廃する農地が増えている(安佐北70代男性・2種)など、地域の耕作減少・荒廃を心配する意見が圧倒的に多い。また「集団営農が進んでいるが、経営がうまくいっていないと聞くと不安(安芸高田50代男性・専業)」、「法人も集団営農も儲からないとやる人はいなくなる(山県50代男性・専業)」など集団営農等に対する不安も多い。

7.これからの農業支援に、どのようなことを望みたいですか?(思うものにレ。複数回答可)

※「イノシシ、鹿、サル被害対策を(安佐北60代男性・2種)」、「耕地を貸して、後継者育成を(山県30代女性・非農)」「個人でのほ場整備に補助等ができるような制度を(廿日市60代男性・専業)」など耕地保全施策を求めるもののほか、「安定した収入が得られるよううな農業政策が必要(安芸区70代男性・自農)」、「地域に合った思い切りのいい政策を(山県50代男性・営集)」、「農業政策の透明化と農業者への直接的な政策をおこなってほしい(山県50代男性・専業)」など、農業政策そのものへの期待を要望する声が多い。


まとめ@
 今回のアンケートで、都市近郊での農地減少、山間部での耕地荒廃が着実に進行している様子がわかります。
集団営農や担い手育成に期待する声も多くあり、その必要性を痛感するとともに、単に集団(法人)化等を進めるだけではなく、それらの運営・基盤強化等にしっかりとした施策が必要とされていることもわかりました。
農家組合員のみなさんがこれからの地域農業をどのようにして守り、これから将来にわたり、どのようにして農業経営を進めていくべきなのか、私たちNOSAI西部も一緒になって取り組んでいかなければなりません。
獣害対策や"収入に直結する"情報提供など、地域農業を続けるために、小さなことからでもNOSAI西部ができることを見つけていきたいと思います。

NOSAI西部は、組合発足以来となる業務再編整備に取り組んでいます。組合理事定数については、次回の組合役員改選時に現在の理事32名を18名に、監事4名を3名に削減。加えて、本所事務所の新築移転・支所再編では、本所事務所を山県郡北広島町春木に建築中で、2月末の完成見込みです。この本所事務所に本所機能と現在の山県東部支所、山県西部支所を統合し業務を開始するほか、広島市地域を管内とする「広島支所」を広島市内に新たに設置して、現在の本所管内の事業を引き継ぐこととしています。
このようなNOSAI西部の取り組みについても、ご意見をお伺いしました。


8.NOSAI西部の行うNOSAI(農業共済)事業に加入されていますか?(複数回答可)

※ほとんどの回答者がNOSAI(共済)事業に加入されています。

9.NOSAI西部本所事務所が今年度、山県郡北広島町に新築移転することをご存知ですか?

※7割近くの方が、本所事務所移転をご存知でした。これまで広報誌などでこの情報をお届けしていたこともあると思います。

10.「業務再編整備」によって、NOSAI西部の機能を強化し、大災害発生時の機動力等の向上や、組合の健全運営をはかる取り組みをしていますが、あなたがNOSAI西部に期待する(したい)項目をお知らせ下さい。(思うものにレ。複数回答可)

※業務再編については「農家と職員のつながりやコミュニケーションを(安芸区70代男性・自農)」「接触が希薄になるので、事業内容をしっかり説明してほしい(江田島70代男性・自農)」、「安心して相談できるNOSAIにしてください(山県50代男性・営集)など、農家組合員とNOSAI西部の連携強化を望む声が多い。また、「機能強化に期待する(安佐北70代男性・1種)」、「さらに経費削減を図り、コストのかからぬ運営を(山県50代男性・2種)」などの声も。


11.上記項目以外でNOSAI西部に対する、みなさんのご意見をお聞かせください。

・時代の変化に早く対応するよう、農家の意見重視を(山県50代男性)
・今までどおり対応してほしい(佐伯区60代男性・専業)
・業務再編によってサービス低下とならないように(安佐北60男性・専業)
・事務所が遠くなると、職員との交流が薄れるように思う(安佐南60代女性・専業)
・機動力向上が実現できるか疑問(旧市60代男性・2種)
など、組織および職員のすばやい対応を要望される声をたくさんいただきました。組合員のみなさんにご不便をおかけすることのないよう、懸命に対応いたします。
・農家以外には活動が見えていないと思う。アピールする活動を(安芸区70代男性・自農)
・有害鳥獣に対する指導、対策を(安佐北70代男性・専業)
・小規模農家への指導を(安芸高田70代男性・自農)
 など、有害鳥獣対策や営農情報の提供などをはじめ、広くNOSAI西部を知っていただく活動をこれまで以上に、さまざまな形で展開していきたいと思います。

◎お忙しいところこのアンケートにお答えいただいた農家組合員のみなさま、ありがとうございました。