|
山県郡北広島町(旧千代田町)の『JA広島北青壮年連盟』(盟友数18人)は、「ネパールの子供たちにもっと勉強する環境を提供しよう」と稲作の収益で学校を建設、水の確保や野菜指導を行うなど、ネパールへの援助を行っている。
「ネパールでは小学校5年生まで義務教育であるにもかかわらず、自分の名前も書けず、簡単な本も読めないという子どもが多い」。連盟がその事実を知ったのは11年前、広島経済大学(広島市)の学生たちによるネパール復興支援活動への取り組みを知ったことがきっかけだ。
そこで地元JAに支援を要請、全面的な協力を得て稲作の収益を学校建設費用に充てることにした。田んぼ探しから苗の準備、代掻きなど田植に向けた準備を整え、初年度は田んぼ60eでスタート。同大学の学生たちも毎年応援に駆けつけ、今年度はアキロマン52eを栽培した。
「学校を1校建てるのに約50万円かかる。海外支援の取り組みは、思惑と異なる結果が生じやすく、学校建設資金提供の条件を掲げ行った」と同連盟の橋本寅夫委員長(55)。 学校建設は、首都カトマンズから約170`離れた標高2千bのマイナポカリ村から始まった。努力が実り、'94年12月には第1校目を建設。12月中には8校目が完成予定だ。
活動の成果を知ろうと5年前には現地を訪問し、完成式典に参加。「教室が6つあるが、平屋のトタン屋根で、日本の学校とは違う簡素な建物。現地の人たちの歓迎ぶりで自分たちがやってきたことへの手ごたえを実感した」と事務局の西田達樹さん(33)は振り返る。
昨年8月にはこの活動が認められ、明治神宮で行われた日本善行会・国際貢献の部で表彰された。「あくまでもその国に自立の意識が芽生える手助けすることが大切」と橋本委員長。だが、米価の安値で思うように収益がでず、前途は多難だ。しかもネパールは現在、政情不安や武装闘争など内政面が不安定な状況。橋本委員長は「一刻も早く争いをやめ、国の発展に向け、国民が力を合わせてほしい。そのことを切に願い、今後も支援活動に力を入れたい」と話している。(高橋)
【写真説明】
@ネパールの学校建設費用に充てようと、昨年10月21・25日に実施した稲刈り。写真は橋本委員長
Aノートや鉛筆、本などを贈るJA広島北部青壮年連盟の大下正則副委員長(左から3人目)と事務局の西田達樹さん(左から2人目)(写真提供=JA広島北部青壮年連盟)
B2000年2月タウンダバス村に完成したズンデリ・プライマリスクール(写真提供=JA広島北部青壮年連盟)

@ |

A |

B
|