わら細工でシルバーパワーを発揮(吉田町)


「忙しい時期になって来ました。このしめ飾りはどっしりとして見ごたえがあると、とても人気なんです」とほほ笑むのは、安芸高田市の「吉田町シルバー人材センター」わら細工班の井上博之班長(73)
 同センターの会員数は244人、そのうちわら細工班のメンバーは現在18人。1997年に、NHK大河ドラマ『毛利元就』のイベント村として注目を浴び、地域興しにとわら草履の実演をしたのが始まり。閉村後、このまま終わりたくないとのメンバーの声に、自分達に出来るものとしてしめ縄作りに取り組んだ。
 管理運営も独自で行い、販路も会員たちの協力を得て注文から配達まですべて自分達で行なう。
 材料になる稲わらにもこだわり、メンバーたちが転作青刈りで2.2eほど作付け、丈が長く筋が細い『古代香り米』を転作青刈りをして、陰干し、保存した。
 予約販売が中心で、前年の実績から注文を4種1千個見とおしており、その他神社用の特注も手掛けているとのこと。メンバーの中では最年長の中須賀正人さん(88)は「体がしんどうても、楽しくて足が自然と作業所に向くんですよ」と張り切る。
 同センターの坪井克己理事長(79)は、「シルバー人材センターは、高齢者の長年培ってきた知識・経験・技能の宝庫です。シルバーパワーを発揮し盛り上げてほしい」とエールを送る。(山本)

【写真説明】
シルバー人材センターの坪井克己理事長(前列左から4人目)とわら細工斑の井上博之班長(前列左から3人目)とメンバーたち