相次いだ上陸で被害拡大台風災害



 「異常気象とはまさにこのことか・・・」夏を迎えるまでの好天候からから一変、相次いで台風が日本列島に接近・上陸。特に9月7日、九州北部から中国地方の日本海沿いを北東に進んだ、大型で非常に強い台風18号は、広島市で観測史上最高の最大瞬間風速60.2bを記録するなど猛威をふるった。広島県がまとめた台風18号による農作物など農業関係の被害額は22億円を超えている。


風速60.2bの脅威

 今年は相次いで日本列島に台風が接近・上陸。これまでに過去最高となる8個の台風が上陸しました。特に9月7日午後、非常に強い勢力を保ったまま日本海沿岸を北東に進んだ台風18号は、広島市で観測史上最高となる瞬間最大風速60.2bを記録。広島県を直撃した台風16号の影響を回復する間もなく追い打ちをかけたかたちとなり、県内全域で被害が相次ぎました。
NOSAI西部管内でも台風の接近にともない、次第に暴風雨となり、強い風と激しい雨が吹き荒れました。
農業関係ではパイプハウスが倒壊、ビニールが飛ぶなど約9割が被害を受けたのをはじめ、水稲や野菜、花き、果樹も倒伏や落下、倒木などの被害を受けました。
家屋では強風や倒木、沿岸部では高潮などによって全半壊や浸水が発生したほか、棟や瓦が飛ぶなど、一部損壊は相当数にのぼっています。


損害評価に全力をあげています

NOSAI西部では、台風通過後から管内を見まわり、被害概況や情報を収集。また組合員さんからの被害届けや問い合わせの対応など被害状況の把握にあたりました。
園芸施設共済や建物共済(総合共済加入建物)については上部団体となるNOSAI広島の協力を得て緊急体制で損害評価を実施。損害評価割合の算出から、共済金支払基準を超える物件について、懸命に共済金お支払いの手続きを行っています。
また、水稲共済、果樹共済については被害申告のあったほ場、園地について損害評価員さんの協力を得ながら、損害評価を実施。速やかに共済金支払いができるよう、処理を行っています。


台風災害を受けられた皆様に
心からお見舞いを申し上げます

 相次いだ台風の襲来により、被災されましたみなさまに、心からお見舞いを申し上げます。
特に9月7日の台風18号は、広島市で観測史上かつてない瞬間最大風速60.2bを記録し、しかも豪雨をともなう台風で、組合管内はもとより全国的に大きな被害をもたらしました。
NOSAI西部管内の被害は、農作物(水稲)共済では、強風および激しい降雨で倒伏が多発。さらに台風通過後も天候が安定せず、降雨が続いたことから刈取り作業も進まず、倒伏した稲の穂が発芽する状況になりました。また園芸施設共済では、組合で引き受けをしている約9割あまりが被害を受け、倒壊したものも多くあります。
建物共済では、管内全域で被害が発生し、全半壊した建物もあると報告を受けております。
このように管内での被害は、農作物・ビニールハウス・建物など広範囲にわたり、NOSAI西部としては、"農業災害補償"というNOSAIの真価を発揮すべく、台風通過直後から管内の被害調査を行い、職員が連日総力をあげて、損害評価をおこなってまいりました。
農作物(水稲)共済については、年内の共済金支払いにむけて処理を進めてまいります。また園芸施設共済および建物共済の「総合共済」加入被害棟につきましては、加入金額に応じた共済金のお支払いを迅速に行うよう、職員に指示し、事務処理をしております。
過去に例を見ない今年の相次いだ台風被害に、みなさまの大変なご苦労、ご心労はいかばかりかと察し、一日も早い復旧をいただきたいと心から願っております。
役職員一同、被害を受けられたみなさまの立場に立って、共済金の早期支払いをさせていただくことを申し上げ、お見舞いの言葉といたします。

広島県西部農業共済組合
(NOSAI西部)
組合長理事 福本正彦


いまなお残る台風のつめ跡

水稲
 収穫期を迎える時期に、相次いだ台風の襲来で倒伏が管内全域で発生しました。さらに台風通過後も天候は安定せず、刈り取りも遅れています。高温も重なり、倒伏後刈り取りが進まないほ場では、穂発芽が発生。組合管内で数千万円の被害が予想されます。

果樹
 概ね順調な生育をしていた果樹(みかん)は、収穫を目前に被害を受けました。倒木や枝折れ・落下など、被害は200園地にのぼると見られ、今月からの損害評価で、被害の状況が明らかになります。

園芸施設
 台風18号による被害は、農家に大打撃となる損害になりました。猛烈な風でビニールの破損だけではなく、パイプが大きく曲がったり、倒壊するなど被害は管内全域に及び、被害棟数は加入棟数の9割近く、3000棟に達すると思われ、その場合、支払共済金は億単位に達すると予想されます。

建物
 台風18号の暴風豪雨被害は管内全域に及びました。棟や瓦が飛ぶなどの被害は相当数にのぼり、壁が落ちたりガラスが割れるなどの被害も多く発生。沿岸部では高潮による浸水もありました。猛烈な風が吹き荒れ、全半壊した建物も。NOSAI西部では、被害届けのあった建物共済の「総合共済」加入棟について、直ちに損害評価を実施。対象件数は1000棟を超え、共済金も相当額になる見込みです。

NOSAI
 相次ぐ台風で被害を受けられた組合員のみなさまに心からお見舞いを申し上げます。
 NOSAI西部では共済金の早期支払いのため、懸命に処理をしておりますが、台風被害が県内全域におよび、その件数も多いため、大変ご迷惑をおかけしております。まことに申し訳ございません。
 現在も全力でお支払い手続きをしておりますので、よろしくお願いいたします。