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おいしい野菜を朝市に。農家の幸せおすそ分け(湯来町) |
「土に生きる湯来の味」を大切にする女性たちがいる。「自分の土地で自分が作る安心。そんな農家でないと味わえない幸せを皆さんにも味わってもらいたい」と話すのは、湯来町の「湯来町農事研究会えびす会」の代表を務める日下武子さん(61)。毎月10日、広島市中区榎町の恵比寿神社で行なわれる「十日市」で朝市に出品し、好評を得ている。
「とにかく生で野菜を食べてみてください。味が違いますから」と、ほほ笑む日下さんのこだわりは土にある。「よい物を使えば病気になりにくい、よい物が出来るはず」と参考書などで調べた結果、たどりついたのが自然の活用による土壌管理だった。
現在、水稲(43e)、トマト・ナスビなどの旬の野菜(10e)を栽培する日下さんの畑の土壌には、牡蠣殻や油粕、魚の粉、鶏フンなどを混ぜ込んである。そうすることで、野菜は甘みが出てよく育ち、花きも色が鮮やかで花もちがよくなるとか。土壌状態がいい証拠にミミズが増えたが、そのためにモグラも増えたと苦笑いする日下さん。
「十日市」での出店は2年前、恵比寿神社の世話役を務める善倉経旻さん(69)から声がかかったことがきっかけだ。地元を愛する仲間と湯来町農事研究会えびす会を結成、50〜70代の農家の女性5人各自が減農薬、有機質にこだわって栽培した野菜や湯来町の味を大切にした加工品を持ち寄り販売。現在の開店時間は午前9時だが、時間前には多くの常連客が集まり商品が並ぶと次々と売れて行く。早いときには30分で品薄になることも。
「品揃えがよく、商品管理もしっかりしていて評判です。何より生産者の顔が見えるのがいい。神社も一層活気づいてきました」と善倉さん。買物に来ていた天倉佳子さんも「スーパーのように形は揃ってないけど、新鮮で野菜本来の味がする」と評価する。
「昔ながらの味と自然を大切に、品物へはこだわりを持って、体が続く限り続けて行きたい」と日下さんは意欲満々だ。(桝本)
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