畳を作るときに出る畳表の端や傷がついて畳として使えないい草を譲り受け、再利用。新年を迎えるために飾るしめ縄に大変身させているのは、佐伯区の隅友春雪さん(71)。  
 しめ縄はもちワラでつくるのが一般的だが、十数年前い草で作ってはどうかと思い、始めたのがきっかけ。「畳からほぐすい草なら叩いて柔らかくしたり、端をそろえたりする手間も省けるし、一晩水に漬ければ真っ直ぐに。何と言っても手が荒れんよ」と手際よく手を動かす隅友さん。
 畳1条分で約20個のしめ縄ができる。隅友さんが作る約120個のしめ縄は大半を知り合いに贈り喜ばれているという。6年ほど前から依頼があると公民館などでしめ縄作りの指導も。「2時間半ほどでできます。自分で作るから参加者はみなさん喜ばれますよ」と笑顔で話す。
 しめ縄のほかに草履も編めるという隅友さんは「他にもいいものがあったら編んでみたいね。これからも多くの人に伝えたい」と次なるい草の変身を思案している。(桝本)


【写真説明】
「手が荒れんのよ」とい草でしめ縄作りをする隅友さん。上は出来上がった「い草のしめ飾り」