「静かな集落に都会から野菜作りに人が訪れ、にぎわっています」と話すのは、加計町の農業塾「附地農楽校(つけじのうがっこう)」の川江哲之塾長(77)。
この農業塾は、都市と農村の交流を図り地域を活性化させようと2年前に開校したもの。
雑草で荒れる転作田を有効利用し、化学肥料や農薬を使わない農業を実践している。
同町の附地地区は15世帯30人の小さな集落。半分以上の田畑で作物が栽培されす、雑草で荒廃する農地が増えていた。
「集落に活気を呼び戻すため、転作田を使った農業塾を集落みんなでやっていこうと始まったんです」
と川江塾長はきっかけを話す。
3期目の今年は15組35人の塾生を受け入れ、開校する毎月第3士曜日にはほぽ全員が参加。
地元の人と一緒の農業実習や昼食で、交流を深めている。また、20平方メートルごとに区切った貸農園は15区画全て貸し出され、サトイモやカボチャなどの野菜でいっぱいだ。
広島市から週2回通う本実滋郎さん(63)は「地元の方と楽しみながら野菜を育てる喜びがあります。
作業道具もすべてそろい、相談や管理をして<ださる農園はほかにありませんよ。
野菜もスーパーで買うより新鮮でおいしいし何より安全と家族に好評でず」と野菜作りを楽しんでいる。
同町役場産業観光課の末田健二課長は「初めてのことで不安でしたが、」順調に交流が深まっています。まずは地元の人が元気で楽しみながら農業をすることが継続のポイントだと思う。ほかの地域にも輪が広がってほしいですね」と話す。
川江塾長は「野菜作りを教える地元の人たちも活気が出ています。区画を増やして多<の人に来てもらいたいが、管理面からも、まずはこの農楽校をしっかり維持していきたい」
と話している。(山本貞)